宮崎県・青島神社で出逢う「いつかの記憶」
初めましての土地に行った際、
自然とするようになったことがある。
それは、その土地の神社へ訪れること。
お邪魔します、という感覚で
その土地の神様へご挨拶にうかがう。
そこは、宮崎にある青島神社。
神社のある島へと続く、橋のこちら側とあちら側は
まるで違う世界に続く境界線のようだった。
橋へ歩みを進めると、
途中風が鳴き始める。
まるでローレライみたいに。
***
神社に到着し、
手水で両手を口を清める。
本殿前へと進み、
二礼二拍手で参拝する。
その時、イメージがみえた。
女性がふわりと降りてきて、
大麻(おおぬさ)をこちらへ手渡そうとしている。
神事で用いられる
大麻(おおぬさ)
本殿参拝を終え帰ろうとしたその時、
向かって右側に小径を見つけた。
なんだろう。
すごく気になる。
頭上に吊るされた
願いの書かれた絵馬たちをくぐり抜け
歩みを進めていくと、
小さなお社にたどり着いた。
「元宮」と書かれている。
その瞬間だった。
涙が溢れて止まらなくなったんだ。
胸が締め付けられる。
「わたし、ここ知ってる。」
うまく説明できないけど、
懐かしいような
大切な「何か」を思い出したような
そんな感覚だった。
崩れるように地面に膝をつき
ただ泣いた。
今でも思い出すだけで
涙がこみ上げる。
不思議な感覚だった。
「水」の記憶。
そういえば、ここに来る途中、
あの橋を渡るとき、
思い出したんだ。
ここは以前夢に見たことのある場所。
この感覚、これは「レムリア」だ、と。
あの時の夢は数ヶ月経った今でも
鮮明に覚えている。
わたしが夢の内容を覚えていることは珍しい。
いつも忘れてしまうから。
そして次の日、またもや
不思議な体験をすることとなる...
神社からの帰り道